神社の参拝の作法やお参りの仕方を解説

神社の参拝の作法について

お参りのマナーと御朱印のいただき方について

1.鳥居をくぐって神域に入る

近道がある場合でも、きちんと鳥居の下をくぐってご神域へ入ります。

鳥居の前では一礼をします。

参道の中央は神様の通り道ですので、参拝者は左右どちらかに寄って歩きます。

2.手水舎(ちょうずや)で身を清める

神様の前へ出る前に、身の穢れを清めます。

沐浴など「禊(みそぎ)」の儀式を簡略化したのが、手水舎での手順です。

☆手水舎での手順

左手を洗います

右手を洗います

左手で水を受け、口をすすぎます

もう一度左手を洗います

残った水を柄杓の柄に流して清めます

手水舎での手順

3.拝殿で神様と対話する

拝殿に鈴があれば静かに1回鳴らし、お賽銭を収めてから二拝二拍手一拝をします。お賽銭は遠くから投げないようにします。

願い事がある場合には二拍手のあと、心の中で述べ、最後に深々と頭を下げましょう。

混んでいる場合は、正面で一礼後、脇に寄って祈ります。

☆二拝二拍手一拝の仕方

お賽銭を収めます

深く2度礼をします

2度手をたたきます

心の中で神様と対話します

最後に深く一礼をします

二拝二拍手一拝の手順

4.社務所で御朱印をいただく

お参りを済ませたら社務所(授与所)を訪ねます。

あらかじめ御朱印帳のカバーなどは外しておきます。

御朱印代はお釣りのないように、小銭を用意しておきましょう。

「御朱印をお願いします」と挨拶し、御朱印帳を開いて手渡します。

書いていただいたあと、御朱印帳を受け取るときはお礼を述べて両手で受け取ってください。その際、自分の御朱印帳かどうか確認するのを忘れずに。

御朱印の意味について

御朱印帳はもともと、巡礼者が書き写した経分をお寺や霊場に納めた際に、寺院などが授与する認め印のようなものでした。だから「納経印」ともいわれます。

御朱印を授与する習慣は、8世紀の律令時代に始まったとする説、中世に寺社が発行した護符の「牛王宝印(ごおうほういん)」を起源とする説がある一方で、「六十六部廻国聖(そくじゅうろくぶかいこくひじり)」を起源とするともいわれています。

「六十六部廻国聖」とは、法華経などを書き写した66部の経文を、全国66か所の霊場に一部ずつ納めて歩く巡礼者のことで、「六十六部」とも呼ばれます。霊場には諸国の一の宮や国分寺も含まれました。この風習は鎌倉時代に始まったとされます。

時代を経ると、写経を納めたお寺で、「納経請取状(のうきょううけとりじょう)」と呼ばれる証書を発行するようになります。

江戸時代には「納経請取状」を発行する代わりに、受領したことを納経帳に記帳するようになりました。

その後、四国八十八箇所をめぐる霊場巡礼などと結びつき、御朱印が広まったといわれています。「すべての霊場から御朱印が授与されると願いが成就する」とされるようになり、盛んになったと伝わっています。

江戸時代以降、庶民が寺社へおまいりすることが一般的になると、御朱印の価値は変わりました。

江戸時代後期には、お寺を参拝しただけで御朱印が授与される習慣が生まれました。

これが神社にも影響を与え、明治時代になって、神社でも参詣者に御朱印を授与するようになりました。

戦前戦後の御朱印は、おもに四国や西国の巡礼で授与されるものに代表されました。

その後、御朱印時代がもつ華やかさや奥深さが知れ渡るようになると、巡礼をともなわない御朱印集めというスタイルが誕生。

パワースポットブームなどと結びつくと、御朱印集めを趣味とする人が急増し、今日のにぎわいを迎えています。

「御朱印案内」より

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