お寺の御朱印について
特徴について
お寺の御朱印は、中央に薬師如来や観世音菩薩などの本尊、または本尊が祭られるお堂の名前が墨書され、左下にはお寺の名前が書かれます。
さらに、右上から左下に向かって3つの押印が並ぶのが基本的なスタイル。
右上の朱印は霊場めぐりの札所にあたることなどを表します。
中央には本尊を表す梵字の入った御宝印や、仏・法・僧という仏教における3つの宝を表す三宝院などが押されます。
左下の印はお寺の名前や山号など。これは古代中国の漢字表記である篆書体(てんしょたい)で刻まれていることが多いようです。
また、右上に「奉拝」「参拝」などの文字、左下におまいりした日付が入るところは神社とほぼ同じで、御朱印の基本スタイルです。
参拝のマナーといただく手順について
1.門をくぐって神域に入る
本殿と向かい合い一礼して門をくぐります。
門をくぐる前に一礼をします。
菅笠(すげかさ)以外の帽子、サングラスなどはここではずします。
退出する際にも一礼してください。
2.手水舎(ちょうずや)で身を清める
神様の前へ出る前に、身の穢れを清めます。
巡礼で輪袈裟(わげさ)や念珠を身につけている場合は、ここで身を清めてから整えます。
手水舎での手順
左手を洗います
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右手を洗います
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左手で水を受け、口をすすぎます
↓
もう一度左手を洗います
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残った水を柄杓の柄に流して清めます
3.本尊におまいりする
最初に本尊が祭られている本堂をおまいりします。
姿勢を整え合掌して一礼します。
本尊の真言や題目などが掲示されている場合は唱えましょう。
合掌の仕方
お賽銭を収めます
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線香やろうそくをお供えします
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一礼し鰐口があれば鳴らします
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手を合わせ仏様と対話します。ただし柏手(パンパンとするやつ)は打たないようにします
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最後に深く一礼をします
4.開祖を祭るお堂におまいりする
宗派を開いた開祖や教えを広めた上人などが祭られたお堂があれば、本堂の次におまいりします。
「大師堂」「祖師堂」など、宗派によって呼び方は違います。
5.寺務所で御朱印をいただく
参拝後に寺務所で御朱印をいただくのが基本ですが、お寺によっては参拝前に御朱印帳を預かるところもあります。
あらかじめ御朱印帳のカバーなどは外しておきます。
御朱印代はお釣りのないように、小銭を用意しておきましょう。
「御朱印をお願いします」と挨拶し、御朱印帳を開いて手渡します。
書いていただいたあと、御朱印帳を受け取るときはお礼を述べて両手で受け取ってください。その際、自分の御朱印帳かどうか確認するのを忘れずに。
「御朱印案内」より